産業保健コラム

スタッフ

平成29年度愛媛産業安全大会が開催されました(「治療と仕事の両立支援」ブース設置)

2017年10月


・平成29年10月26日に主催愛媛労働災害防止団体協議会、後援愛媛労働局の愛媛産業安全衛生大会が松山市総合コミュニティセンター(キャメリアルホール)で開催されました。

・冒頭、参加者全員でこの1年間に労働災害で亡くなった方に黙とうを行い、会が始まりました。

・愛媛労働災害防止団体協議会米谷副会長の開会の辞の後、愛媛労働災害防止団体村岡会長の大会式辞、濱本愛媛労働局長、中村愛媛県知事、広瀬愛媛県経営者協会会長、弓立日本労働組合総連合会愛媛県連合会の祝辞がありました。

・続いて、愛媛労働災害防止団体協議会会長表彰、安全衛生に係る愛媛労働局長表彰受賞者披露、受賞者代表者謝辞がありました。表彰を受けられた事業場、個人の皆様の益々のご活躍を祈念申し上げます。

・一宮陸上貨物運送事業労働災害防止協会愛媛県支部長が大会宣言読み上げ、参加者全員で採決しました。

・事例発表として愛媛大学医学部付属病院 肝疾患診療相談センター 日浅センター長が「肝炎患者の現況と両立支援の取り組み」の事例発表があり、「一生に一度でいいので肝炎ウイルス検査を受けて、感染が分かれば必ず専門医を受診して治療を受けてください」と訴えられました。

・特別講演は、労働安全衛生総合研究所 リスク管理研究センター 高木センター長が「安全指示をうまく伝える方法~言ったつもり、聞いたつもりの勘違い~」でした。

・当センターでは、「治療と仕事の両立支援」ブースを設置し、多くの方にお立寄り頂き、濱本愛媛労働局長もお立寄り頂きました。

「治療と仕事の両立支援」ブース

・        「治療と仕事の両立支援」ブースの様子

 

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・          大 会 宣 言

・愛媛県の労働災害は、関係者の努力にもかかわらず、平成28年は休業4日以上の死傷者数は、前年比3.3パーセント増加して、1,452人に達し、死亡災害も3名増加し、19名の尊い命が失われた。
・一方、労働者の健康状況を見ると、平成28年における定期健康診断の結果、何らかの所見を有する労働者の割合は50%を超え、また、仕事や職場生活に関する強い不安やストレスを感じている労働者の割合も50%を超えている。さらに、腰痛等の負傷に起因する疾病、じん肺、熱中症など職業性疾病も、引き続き発生している。
・このような状況の下、最終年となる「第12次労働災害防止計画」に掲げられた目標の達成に向け、最大限の努力を積み重ねてゆかねばならない。
・具体的には、この計画に掲げられた労働災害の減少目標、本年末までに、平成24年の発生件数の15%以上の減少を達成するとともに、第3次産業・陸上貨物運送事業・建設・製造業を重点業種とする安全確保対策、また、業種横断的な対策であるリスクアセスメントの実施、メンタルヘルスや長時間労働の抑制など労働者の健康確保対策の推進を図る。
・すべての関係者が、この意識を共有し、安全や健康のための取組を理解し、それぞれが責任を果たすことにより、『誰もが安心して健康に働くことができる社会』の実現を目指さなければならない。
・産業現場においては、いかなる状況にあっても労働者の安全と健康の確保は優先されるべき課題である。
・また、病気を抱える労働者が、適切な治療を受けながら安心して生き生きと働き続けられる『治療と仕事の両立支援の社会』の実現を目指さねばならない。
・本大会を契機として、労使をはじめ関係者全員が、それぞれの職場において、「安全で健康・快適な職場づくり」「治療と仕事の両立支援」に取り組むことをここに誓う。

・  右、宣言する。

・      平成29年10月26日

・                  愛媛産業安全衛生大会

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