産業保健コラム

スタッフ

愛媛産業安全衛生大会に「治療と仕事の両立支援」ブースを設置

2018年10月


 平成30年10月3日(水)、松山市総合コミュニティセンター(キャメリアルホール)において、平成30年度愛媛産業安全衛生大会(第80回記念大会)が開催されました。

          大 会 宣 言

 愛媛県内の労働災害は、関係者の努力にもかかわらず、平成29年は休業4日以上の死傷者数は1,472人で、前年比2.8パーセント増加し、37年ぶりの2年連続の増加となり、死亡災害は4名減少したものの、15名の尊い命が失われた。

 一方、労働者の健康状況を見ると、平成29年における定期健康診断の結果、何らかの所見を有する労働者の割合は50%を超え、また、仕事や職場生活に関する強い不安やストレスを感じている労働者の割合も50%を超えている。さらに、腰痛等の負傷に起因する疾病、じん肺など職業性疾病も引き続き発生し、熱中症については気象条件の影響を受け発症も多く、重症化の傾向がみられる。

 このような状況の下、初年度となる「愛媛第13次労働災害防止推進計画」に掲げられた目標の達成に向け、最大限の努力を積み重ねてゆかなければならない。

 具体的には、この計画に掲げられた労働災害の減少目標、2020年までに、死亡災害については過去最小を更新する9人以下、死傷災害については過去最少を更新する1300人台に減少させる。

 製造業、建設業、林業、道路貨物運送業、小売り・社会福祉施設・飲食店などの第三次産業を重点業種とする労働災害防止対策を推進する。

 メンタルヘルス、長時間労働の抑制、化学物質の安全確認、腰痛防止、熱中症などを重点とする健康確保対策を推進する。

 すべての関係者が、この意識を共有するとともに、高齢化や高ストレス社会を抑え、働き方改革による労働時間の短縮が求められる中、トップが決意し、安全と健康と労務の3管理が連携して目標を達成しなければならない。

 産業現場においては、いかなる条件にあっても労働者の安全と健康の確保は優先される課題である。

 本大会を契機として、労使をはじめ関係者全員が、それぞれの職場において、「安全で健康・快適な職場づくり」「治療と仕事の両立支援」に取り組むことをここに誓う。

    右、宣言する。

       平成30年10月3日

                      愛媛産業安全大会

 

 愛媛産業保健総合支援センターは、「治療と仕事の両立支援」ブースを設置し、事業場における「治療と仕事の両立支援」の取組を呼びかけました。

  治療と仕事の両立支援ブース設置状況

記事一覧ページへ戻る