2009年02月
「人間の本性は善である」と20世紀を代表する心理学者の一人であるA・H・マズローは言っています。では「善である」ということはどういうことなのでしょう か。私なりに解釈してみますと、「誰もがよりよく生きたい欲求を持っている」、そのうちの「よりよく」がその該当部分ではないかと思います。マズローの唱えた、かの有名な欲求五段階説はまさしくよりよく生きていきたいと思っている人間の欲求を表したヒエラルキーだと言えます。(下図参照)
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| 自己実現 |
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| 自我の欲求 |
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| 所属と愛の欲求 |
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| 安全の欲求 |
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| 生理的欲求 |
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『マズローの欲求五段階説』
このヒエラルキーから、最下層の欲求が一番強く段々と上昇してくごとに欲求強度は弱くなることが推測できます。一方上昇するごとに、人間として「よりよく 生きる」質は高品質になっていき、その歓びは至福となるのではないかとも想像 できます。また、下位の欲求が欠乏するとその欲求を満たさない限り、その上位の欲求には進めません。基本的欲求が満たされないと不足、飢餓状態となり悪くすれば病気になると思われます。しかし、最上位の自己実現の欲求が満たされないからといってすぐさま病気になることはないと思われますが、生きがいを持って充実した感覚は味わえず(無気力、無関心、無感動)に人生を終えることとなるでしょう。結局、この5つの欲求のどれかいずれかが不足・不満・不毛な状態であるならば恐らく、メンタルヘルス不全に陥ること同様となるでしょう。そうならないためにも我々は自分の欲求レベルを常に点検しながら欠乏した欲求をできるだけ早く回復させ、最高位の欲求である自己を実現させ、その人生をより一層輝かせていきたいものですね。そのためにカウンセリングを体験してみませんか。
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