産業保健コラム

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熱中症予防講習会を開催しました

2018年05月


 平成30年5月23日、ゴールドビル味酒 2階 大ホールにおいて、公益社団法人愛媛労働基準協会松山支部と共催で「熱中症予防講習会」を開催しました。
 職場における熱中症で亡くなる人は、毎年全国で10人以上にのぼり、4日以上仕事を休む人は、400人を超えています。
 厚生労働省では、労働災害防止団体等と連携して、「STOP! 熱中症クールワークキャンペーン」を展開し、職場での熱中症予防のための重点的な取組を進めています。
 各事業場において、全員参加の熱中症予防を取り組みましょう。

■講習会の内容

1 厚生労働省の熱中症対策について 松山労働基準監督署 安全衛生課

2 職場における熱中症 愛媛産業保健総合支援センター 石戸谷相談員

3 熱中症予防対策

4 熱中症予防グッズの紹介等

 

■「STOP! 熱中症クールワークキャンペーン」

・実施期間 平成30年5月1日~9月30日

・重点取組期間 7月

◆暑さ指数(WBGT値)の把握

・JIS規格「JIS B 7922」に適合した暑さ指数計で暑さ指数を把握しましょう。

◆作業計画の策定等

・暑さ指数に応じて、作業の中止、休憩時間の確保などができるよう余裕を持った作業計画をたてましょう。

◆設備対策・休憩場所の確保

・簡単な屋根の設置、通風又は冷房設備や、ミストシャワーなどの設置、により、暑さ指数を下げる方法を検討しましょう。また、作業場所の近くに冷房を備えた休憩場所や日陰などの涼しい休憩場所を確保しましょう。

◆服装等

通気性のいい作業着を着用しましょう。クールベストなども検討しましょう。

◆教育研修の実施

・熱中症の防止対策について、教育を行いましょう。

◆熱中症予防管理者の選任及び責任体制の確立

・熱中症に詳しい人の中から管理者を選任し、事業場として管理体制を整えましょう。

◆緊急事態の措置の確認

・体調不良時に搬送する病院や緊急時の対応について確認を行い、周知しましょう。

◆熱への順化

・暑さになれるまでの間は、十分に休憩を取り1週間程度かけて徐々に身体を慣らしましょう。

◆水分・塩分の摂取

・のどが渇いていなくても定期的に水分・塩分を取りましょう。

◆健康診断結果に基づく措置

①糖尿病、②高血圧症、③心疾患、④腎不全、⑤精神・神経関係の疾患、⑥広範囲の皮膚疾患、⑦感冒、⑧下痢などあると熱中症にかかりやすくなります。医師の意見をきいて人員配置を行いましょう。

◆日常の健康管理等

・前日の飲みすぎはないか、寝不足ではないか、当日は朝食をきちんと取ったか、管理者は確認しましょう。熱中症の具体的症状について説明し、早く気づくことができるようにしましょう。

◆労働者の健康状態の確認

・作業中は管理者はもちろん、作業員同士お互いの健康状態をよく確認しましょう。

 

※【平成30年度「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を実施】は、こちらをご覧ください。【愛媛産保】

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