産業保健コラム

近藤 亨子 相談員

    • 保健指導
    • 元 愛媛産業看護研究会 会長
      ■専門内容:産業保健指導・産業看護・事業場における治療と職業生活の両立支援
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新入社員のライフスタイル

2025年04月


新年度がはじまり心も新たにお仕事に取り組んでいることでしょう。
新入社員の方は、社会人として第一歩を踏み出し、新しい職場環境の中で、緊張しながら仕事をすることになります。
また、季節の変わり目で寒暖差や気圧変動が大きく、また、生活環境の変化などにより緊張やストレスで体調のバランスを整えることが難しくなる時期なので、日々の規則正しいライフスタイルを意識することが大事になってきます。

“健康だから仕事ができる”ことを念頭におき、自分の健康状態を把握することが大切になります。

健康づくりの基本は、「食事」「運動」「休養・睡眠」からといわれてます。
日常生活の中に取り入れて、健康保持・増進に努めましょう。

【食事】

① 食事は1日3食バランスよく食べる。
・朝食を食べるは、仕事の活力になります。
② 主食、主菜、副食をそろえて1日30品目を目標にする。
③ 遅い夕食はエネルギーを控えめにしましょう。
④ よく噛んで食べること。
⑤ 外食なら定食スタイルにしましょう。

【運動】

① 手軽に始めるならウォーキングがおすすめです。
・少し息が弾むぐらいの速さで歩きましょう。
・通勤では一駅手前で降りて歩いたり、会社では階段を利用する。
② 有酸素運動は脂肪燃焼効果が高い

  (水泳、サイクリング、ジョギング、エアロビクスなど)

③ 筋力アップで基礎代謝を高めましょう。
(スクワット、電車内でつま先立ち、腹筋運動など)

【休養・睡眠】

① 充分な睡眠時間をとりましょう。
・起床時間を決めて一定にする。
・就寝前にストレッチで体をほぐす。
・寝室環境を落ち着いたものに整える。
② 趣味をもってリフレッシュしましょう。
・音楽(コンサート・ライブ、カラオケ)、映画や読書を楽しむ
・自然(登山、キャンプ、森林浴など)とふれあう。

また、学生時代は自分と合う人とだけ付き合えばよかったのですが、職場では様々なタイプの人がいて、生活時間の3分の1を職場で一緒に過ごすことになります。環境の変化によってストレスを感じることはやむを得ないことです。ゆっくりとその環境に合わせていくよにしましょう。
人間関係を良好に保つためには、相手の出方を待つのではなく、自分から飛び込んでいきましょう。

コミュニケーションの一歩として、次の挨拶の3原則を心がけましょう。
① まず自分から声をかける。
② 一声(一言)を惜しまない。
③ 快活に明るく聞こえるように挨拶をしましょう。

快適に楽しく、仕事にやりがいを持てる職場生活を送れることを願っています。

産業保健相談員 近藤 亨子(保健指導)

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