2019年12月9日

　令和元年１１月２９日、松山市内にて第40回産業保健セミナーを開催しました。

　今回は、愛媛労働局労働基準部長の岸泰広氏を講師に迎え、「職場における有機溶剤中毒予防対策について」をテーマに講義を行いました。当日は県内より、産業医、労務管理担当者、衛生管理者等の産業保健スタッフが集まり、約２時間の講義を聴講しました。

　セミナーでは、有機溶剤の特性や有害性、有機溶剤中毒予防規則に基づく措置や発がん性のある有機溶剤への対応、化学物質のリスクアセスメントについて解説がありました。特に発がん性のある有機溶剤については、法令改正の担当として関わった経験をもとに、発端となった胆管がん事案や職業がんを予防するために行うべきことを具体的に説明していただきました。有機溶剤の取り扱いにおいては、その有害性やばく露の経路・程度を把握して、作業従事者が有機溶剤にばく露しないよう、対策を講じることの大切さについて講義がされました。