2020年3月30日
脊椎は脳と末梢神経をつなぐ大切な器官です。脊椎やその中を通る脊髄に損傷を受けると、四肢体幹にだけでなく、膀胱や直腸にまで様々な程度の麻痺を生じます。現在日本には10万人以上の脊髄損傷者がいて、毎年5,000人以上が新たに脊髄損傷を負っています。わが国では、高齢化に伴って脊髄損傷者がますます増える一方で、少子化による労働人口の減少が懸念されており、高齢者が脊髄損傷とうまく付き合いながら、いかに長く働きやすい社会を実現できるかが課題となっております。
本研究では、こうした高齢者の脊髄損傷と労働の両立という課題について、脊髄損傷の予防という観点から、脊髄・脊椎のデータを集めて研究してきました。
例えば、平成21年~平成25年の研究では、単純X線検査やMRI検査データを収集し調べたところ、椎体や椎間板・頸椎の大きさや変性度の変化が加齢に伴う傾向がありました。
また、脊椎・脊髄損傷の原因となる「頸椎部脊柱管狭窄症」を評価する基準となる、健常日本人のMRI計測による基準値を設定しました。
本研究の詳細については、こちらからご覧いただけます。
→https://www.research.johas.go.jp/22_sekizui/index.html
メンタルヘルスに関する様々なサポートについてのサイトです