2020年7月29日
抗がん剤は、がん細胞に対して効果を発現する一方で、正常な細胞にもその作用機序から少なからず影響をもたらすものが多くあります。抗がん剤の調製時などに発生する曝露によって、医療従事者が健康被害を受けるリスク(職業性曝露)については、日本国内外ともに多数の報告がなされています。近年、我が国でも抗がん剤の取扱いに関する各種ガイドラインが策定され、各医療機関において手順書が策定及び運用されているところですが、その妥当性の評価等についてはエビデンスがなく、十分になされているとは言えません。
そこで、医療従事者の職業性曝露ゼロを目指し、国内の多施設における抗がん剤調製の手順について、その工程ごとに飛散の発生する原因・メカニズムを究明するとともに、職業性曝露を発生させない手順を検討し、標準手順書として広く情報発信していくことを目的として、平成30年7月から本研究を開始しました。
本研究の詳細については、「労災疾病等医学研究普及サイト」をご覧ください。
→https://www.research.johas.go.jp/anzen2018/index.html
○労災疾病等医学研究普及サイト URL
http://www.research.johas.go.jp/index.html
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