産業保健コラム

田中 朋子 相談員

「自分の生きるパワーの源」を見つけよう!

2024年08月


突然ですが、「自分の生きるパワーの源は何ですか?」との問いにどう応えますか?

この暑さの中ですから、「冷えたビールと枝豆よ!」との声もあるでしょう。また、幼子の愛らしい寝顔、広い海でサップ(SUP:サーフボードより少し大きいボードの上に立ち、パドルを漕いで水面を進んで行く)上で自然と一体になっていること、朝6時前から海岸はにぎやかです(筆者の散歩コース)磯釣りというのでしょうか、一人で砂浜から釣り竿を投げている人もアチラコチラに。打ち寄せられた木片や飲み散らかされた空き缶を回収などに汗をかく数人の高齢者、いつものことで、手慣れた手際で木片を植木ばさみで小さくしゴミ袋へ、時に小休憩を入れ、喉を潤し、談笑しています。また、5~6人でおしゃべりしているグループもあります。犬の散歩で挨拶を交わしたり、立ち止まって談笑したり、これも「パワーの源」なんだろうな、と思います。

先日の交流分析の講座で講師からの問いかけ「自分の生きるパワーの源は何ですか?」
その人独自のパワーの源もあるでしょう。成功体験です、と言う人もいらっしゃれば、「失敗、挫折」、それが刺激です、そこをどう切り抜けるか?それを考えるときが自分を熱くします、という人も案外と多いのではないでしょうか。幸せいっぱいの時よりも、困難なことに取り組んでいるときに自分の中に意外な力を発見したり、思わぬ協力者が表れたり、などいい思い出になっているのかもしれません。
「偉人たちは教えてくれます。難が何も無いと、無難な人生になる。難が有る人は、有難い人生になると」(「今日は人生最悪で最高の日~1秒で世界を変えるたったひとつの方法~」ひすいこうたろう著 SBクリエィティブ株式会社 より引用)

 エジソンの言葉に「私は実験において失敗など一度たりともしていない。この方法ではうまく行かないということを発見してきたので」というものがあります。また「私は一日たりとも、いわゆる労働などしたことがない。何をやっても楽しくてたまらない」

 クーラーの効いた部屋を出て、バーチャルでない生の体験の中で「あなたの生きるパワーの源」に出会ってください。他者とのかかわりの中で、自分再発見というご褒美もあります。

産業保健相談員 田中 朋子(保健師)

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